ガンダムSEEDシリーズ 感想

2003年のロボットアニメ。

監督:福田乙津央

キャラデザ:平井久司

ガンダムシリーズです。割と前作とは期間が空いてました。ターンAだったかな?

ここから感想(ネタばれ注意)

初代ガンダムのオマージュのような新平成ガンダム。(仕切り直し感があるため)

連邦vsジオンみたいな構図ではなく、ナチュラルvsコーディネーターという構図。

しかしまぁ、文字通りの意味では終わらない意味が色々と隠されているという作品だと思います。

遺伝子操作で産まれるコーディネーターとの闘いを基本的には描いています。

主人公のキラの成長物語でもあるのだが、「本当の敵は何なのか」を考えさせられます。

これは遺伝子ということになってるが、人種が違うものがただそれだけで敵にしてもいいのか?という疑問を投げかけられてると思う。

作中では遺伝子操作されているというだけで嫌悪・迫害・殺戮・戦争とどんどんエスカレートしていった歴史も描かれていますが、結局のところはそれぞれの考え方次第で敵にも味方にもなる。

1期と2期では主人公の評価が世間ではだいぶ違うようだが、キラがただ「俺TUEEEEEEEEEE」するだけのアニメだと思ってる人がいたら肝心なことを見落としてると思う。

現実、会社とかでもただ仕事をこなしていることに疑問を持たない人もいるだろうが、キラは疑問を持つ人間。それも友達を殺されてから、友達と殺し合いをして生死をさ迷った結果気づけた。

日常生活では殺し合いなんかしませんからね、世の中に対して疑問を持つってことはそれだけで凄いことだと思う。

想いだけでも力だけでも!って1期最後の方キラは叫んでたけど、疑問に気づいたところで思ってるだけじゃ何も変わらないし、本質から逸れた考えなしの行動でも意味がないだ!ってことを視聴者に伝えたかったのかなって僕は感じた。

まぁ作中では、キラは最高のコーディネーターということであの世界じゃ最強の男な訳ですよ、遺伝子レベルで。

僕が最高に好きなラクスクラインの相手に相応しい男です(ぇ

ラクスクラインは可愛い外見してるけど、中身かなり強いです。僕の好みです。

ふわふわ系っぽいんだけど、実はしっかり考えてて、それとなーく相手に伝えてくれる。

クーデターも起こせる行動派で、自分の意見もガンガン言える。パーフェクトな歌姫ですね。

まぁそんなキラとラクスは2期で無双するわけですね(特にキラ)

2期の主人公はシンって一般的には思われるだろうが、やっぱり主人公は徹頭徹尾キラなんですよね。

ただこのアニメはキラが無双するだけじゃないんです(2度目)

デュランダルみたいな善人を上手く騙して実はとんでもない閉鎖的な世界を作ろうとするラスボスに疑問を持てるし、ちゃんと行動もできてる。強いのはまぁ経験値と世界最強の男だからです、ええ。

むしろアスランの方が凄いと思うがね。

戦争の裏で暗躍する死の商人、ロゴスなんてのは、子供では中々気づきにくい現実世界の戦争で利益を得る権力者たちへの視点を持つことができる凄いアニメだと思うよ。そう教えてくれてるんだもんね。

そこら辺の学校の社会の科目じゃ教えてくれないよ。たぶん。

ガンダムって基本的に戦争アニメだけど、ロボットが戦ってカッコいい!で終わらないからね、ちゃんとシリーズごとに戦いを通して伝えてくるものがあるからね、戦争と資本の関係について学べるね、それがガンダムSEED。

ちなみに、リマスター版はOPEDも新調されたりしてますが、僕は断然リマスター前のOPEDが好きです。

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